やっぱり難易度の高い在宅勤務をちょっとでもうまくやるために心がけていること
事業開発部の塩谷 (@kwappa) です。今日はオフィスに用があるので、通勤ラッシュを避けて出社しました。
この子は新メンバーのさめくんです。在宅勤務が推奨されているのでオフィスが閑散としており、すこしさみしそうです。
リモートワークは人類には早すぎた
さて、連日の報道でご存知の通り、新型コロナウイルスの感染が拡大しています。クラスメソッドでも全社員に在宅勤務を推奨し、感染予防につとめています。
個人的にはいままでほぼ毎日オフィスに出勤し、ときどき生産性をあげるための気分転換としてリモートワークを活用してきました。ところが今回は目的が「感染防止」ですから、連日自宅で業務にあたることになります。
すでにリモートワークを使いこなしている先輩社員はいつもと変わらない生産性を発揮していますが、不慣れなぼくはなかなかペースがつかめませんでした。今回はそんな中で行った自宅環境の整備と、得られた知見についてご紹介します。
環境整備編
デスクトップ
正面はPHILIPSの43型ディスプレイです。2016年に購入して、主にゲームとアニメのための画面として使っていたのですが、ノートPCを繋ぐと広大な作業空間が手に入る、ということが判明しました。
MacBook ProからはHDMI接続すると4k30Hzでしか表示できませんが、USB-C - DisplayPortケーブルを使うと4k60Hzで表示できます。HDMI端子付きのUSB Hubを使う利便性とのトレードオフになりますが、リフレッシュレートが高い方をとって、移動の際は毎回2本抜き差ししています。
キーボードは昨年モデルチェンジしたHHKB HYBRID Type-S(墨・US)です。年末にサンタさんが運んできてくれました(後日クレジットカードに請求がありましたが)。右側にある白が旧モデルのType-Sなのですが、あきらかに打鍵感が変わって、より軽く静かになっています。これを経験すると戻れない…ということで、オフィスから自宅に持ち帰りました。
MacBookがのっているのはアルミ製のモニタースタンドです。放熱をよくし視線が上がる効果と、デスク面を使いたい時は下にキーボードとトラックパッドを格納するために導入しました。
ディスプレイの下のキーボードとマウスは足元に置いているWindowsデスクトップ機(ホビー用)のものです。
コミュニケーション環境
右側には私物のMacBook ProをクラムシェルモードでDELLの24インチモニタに接続しています。私物を遊ばせておいてもしかたないので、Hangouts meetやSlack Callなどを使ったコミュニケーションツールとして活用することにしました。
置いてある黒くて丸いものは、こちらの記事で「ごっつはかどる」と紹介されていたJabra Speak 410です。Bluetooth接続も可能な510と迷ったのですが、どうせ置きっぱなしだろうしUSBポートにも余裕があったのでこっちにしました。
音声通話の頻度が低い時はイヤホンマイクを使っていたのですが、頻度があがるとイヤホン・ヘッドホンをつけている時間が長くなり、なんとなく疲れてしまうのでこの製品を選びました。また、リモートワークのなんとはない孤立感を軽減するために、常時通話を繋いでキータイプ音やかけているBGMなど「生活音を共有する」という試みをしてみています。
机と椅子
幸いにも自分用の机と椅子を置くスペースが(大きな代償を払うことで)確保できたので、IKEA LINMONとオカムラ バロンチェアを使っています。人類はあまり自宅に机や固定回線を持たないという説もあったのですが、こればっかりは整備しておいてよかった…と思いました。
コスパについてはコストコの椅子がよい、ニトリの椅子がよいなどの情報もありますので、検討してみるとよいでしょう。
エンジニアなら椅子とキーボードをケチるな、が持論です。快適な作業環境を手に入れるために、妥協は禁物です。
環境面の悩み
リモートコミュニケーションにおいてはカメラをオンにして顔出しの方がよい、という意見をよく目にします。ぼくもそう思う…のですが、MacBookのカメラから映る背景がちょうど散らかりまくった本棚で、しかも漫画エリアが重点的に映ってしまう、という状態なのでカメラはオフのままです。根本的な整頓には時間がかかりそうなので、なにか布などで隠蔽しようかな…と考えています。Zoomのバーチャル背景機能をちょっとうらやましく思っています。
日々の仕事編
起きて着替えて髭を剃る
起きたそのまま仕事を開始してパフォーマンスが出せる人はよいですが、ぼくには無理でした。時間と場所に制約がなくても、起きたらシャワーを浴びて髭を剃り、そのまま出かけてもギリギリセーフな程度の服装には着替えるようにしています。
なにするかの計画を立てる
オフィスにいる時よりも仕事のペースがつかみづらく、粒度の大きなタスクにとりかかると過剰に集中しすぎたり、逆に手があくと集中力を取り戻すまでに寄り道が必要だったりします。今日は何をやる、という計画を、オフィスにいる時より細かめに立てた方がうまくいくように感じました。
すぐに着手しない
現在のロールのひとつとして「Opsチームのマネージャー / スクラムマスター」があります。実態としてはスクラムの手法を応用してチームが仕事をするリズムをととのえたり、他チームからの依頼の窓口をしている、というのが日々の業務です。実際に手を動かすのはチームのメンバーなのですが、なぜかリモートでタスクを受け取ると「軽く下調べしてから渡すか」という気持ちになりがちで、そのまま本格的に作業に没頭しそうになることが何度かありました。下調べをしているつもりで実は他のタスクを整理するのが遅れ、結果ボトルネックになってしまうリスクを感じたので、意識して「雑に相談して雑に依頼する」というのを心がけるようにしました。
意図して雑談をする
オフィスだと誰かがコーヒーを淹れたりゲームをしたりして、息抜きがてらの雑談が発生します。しかしリモートでは当然ながら「雑談を開始する」というアクションをしないと発生しません。これが意外と心理的なコストが高いので、意識して「雑談の場」を整備する必要性を感じています。
環境のところでも紹介したように、Hangouts meetやSlack Callを「つなぎっぱ」にして、時々誰かがしゃべるほかは生活音を流す、というのは雑談促進の試みのひとつです。誰かがBGMとして好みの音楽をかけたり、誰かの家では家族が掃除機をかけはじめたり、誰かの家では子供が学校から帰ってきたり。誰かの気配があるのは、意外と心理的に落ち着くもののようです。10代の子たちは放課後LINE通話をつなぎっぱなしにしてる、なんて話を聞いたときには信じられなかったのですが、なんでもやってみるもんだ。
しかしまだまだ不足しているので、他の手も考えていきたいところです。
運動する
在宅勤務をしていると、一歩も外に出ないまま日が暮れることもあります。当然運動量も減ってしまい、健康にはどう考えてもよろしくない。なので、意識してにジムに通う回数を増やしています。もちろん感染防止のための在宅勤務ですから、人の少ない時間を選んで、ですが。経験上午前9時をすぎるとわりと人が増えてくるので、その前に運動を済ませるようにしています。
主な目的は筋トレよりもストレッチです。メニューは軽めでもいいので、体を温めてからていねいにストレッチをすると、その後の調子がよくなることに気がつきました。
おわりに
まだまだ課題はたくさんですが、こういった工夫を積み上げ、ノウハウを交換することで生産性をあげていければ、と思ってこの記事を書きました。今回の騒動は社会に大きなダメージを与えていますが、せめて我々が「よいほうに変化する」きっかけとしてうまく使っていければよいのではないでしょうか。
最後になりますが、感染防止と生産性向上を両立させながら日本のECを変革させていこうとしている我々事業開発部では、EC / CRMプラットフォーム「prismatix」を一緒に育てていく新しい仲間を求めています。Javaによるクラウドネイティブなマイクロサービスの開発に興味があるソフトウェアエンジニアの方、そのアプリケーションの運用とSREに興味のあるインフラエンジニアの方、そのサービスを顧客企業に導入していくプロジェクトマネジメントに興味がある方(SIerでのPM、SaaSやパッケージ製品のプリセールス、小売 / EC業界でのシステム開発などの経験が活かせます)、一度お話ししませんか?オンラインでも参加可能な会社説明会などでお待ちしております!